もしも交通事故に出くわしたら!警察への通報と対応の仕方
交通事故を起こしてしまった、または被害にあってしまった場合、
気が動転してどうしたらいいのか分からなくなってしまう人は多いでしょう。

交通事故にあってしまったら、警察への通報や負傷者の救護など、取るべき対応はたくさんあります

今回は、交通事故が発生した直後の対応に仕方について解説していきます。

「自分だけは大丈夫」
「私が交通事故にあうはずはない」
とタカをくくっていては、いざというときに対応が遅れてしまいます。

交通事故は誰しも遭遇してしまう可能性のあるものだと認識し、
基礎知識を身につけておきましょう。

交通事故直後の対応1 まずは負傷者を救護


交通事故発生直後に、一番に対応しなければならないのは、負傷者の救護です

負傷者の救護をおろそかにした場合、のちに重い罰則(5年以下の懲役または50万円以下の罰金)が課せられてしまう可能性があります。ここでポイントなのは、負傷者の救護は、交通事故の加害者だけではなく、被害者も対応する必要があるということです

車同士の交通事故においては、加害者側の負傷が被害者側より重篤だ、というケースも珍しくありません。そういった場合は、被害にあった側が加害者の救護をしなければならないのです。

具体的な負傷者の救護活動としては、「負傷者の確認、救急車を呼ぶ、できる範囲で応急処置を行う」ことが挙げられます。

交通事故直後の対応2 被害の拡大を防ぐ

負傷者の救護を行ったら、次に、道路における危険防止措置を行う必要があります。

具体的には、二次被害を防ぐために事故車両を安全な場所に移動させたり、三角表示や発炎筒などを利用し交通事故を後続車に周知したりといった措置が求められます。

交通事故直後の対応3 警察への通報

負傷者の救護と、危険防止措置の対処が終わったら、次に警察へ通報する必要があります。

警察へ通報を怠った場合、重い刑罰(3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金)が科せられる可能性があります。
警察への通報も、負傷者の救護と同様、加害者だけではなく被害者もする義務があります

加害者側が警察への通報を行っていない場合には、被害者側が警察へ通報するようにしましょう。

まれに、軽い事故の場合、加害者が面倒を恐れて「警察への通報はしないで当事者で解決しよう」と持ちかけてくる場合があります。
ですが、この申し出にのることは、道路交通法違反に当たりますので、決して受け入れないようにしましょう。

警察への通報時には、「交通事故が発生した日時・場所・死傷者と負傷者の数や程度・負傷者に行った救護措置」などを伝える必要があります。

警察が現場にかけつけたあとは、けが人がいる場合には、実況見分が行われます。

実況見分では、「事故現場の撮影・位置の測定・当事者や目撃者からの事情聴取」が行われます。

けがが重く、救急車で搬送された後の場合には、後日実況見分が行われることになります。

実況見分をもとに実況見分調書が作成され、これがあとで事故状況が争われるときに重要な証拠となるのです。

けが人がいない場合には、警察は人身事故ではなく、物件事故として処理します。

物件事故と認定された場合、軽微な事故だとして、簡略した処置を行います。
人身事故の場合に行われる実況見分は行われず、物件事故報告書という簡単な書類が作成されるだけになります。

交通事故直後の対応4 加害者の情報を聞く

交通事故の被害者になってしまった場合、加害者と連絡先を交換しておく必要があります。聞いておくべき加害者の情報は以下です。

加害者の名前
・加害者の住所
加害者の電話番号(連絡先)
・加害者の車の自賠責保険や任意保険の保険会社と契約番号
・加害者の車の自動車登録番号

もっとも大切なのは、加害者の連絡先です。

交通事故直後の対応5 事故現場の撮影

交通事故被害にあってしまったら、事故現場の状況を撮影しておきましょう。また、目撃者とも連絡先を交換しておきましょう

あとから証言してもらえる人の連絡先を確保しておくことで、後々加害者との交渉がスムーズにいきます。

交通事故直後の対応6 保険会社へ連絡


交通事故にあってしまったら、保険会社にすぐ連絡と考えている人は多いでしょう。

ポイントは、追突事故などのような、被害者に過失がない場合においても、被害者には保険会社に連絡するという対応が求められているということです。

被害者側に過失が認められない交通事故の場合でも、被害者の
「人身傷害保険、車両保険、搭乗者障害保険」などを使用する可能性があるからです。

最後に

今回は、交通事故にあってしまった場合の対応について簡単にご説明しました。

被害者・加害者の対応をご説明しましたが、目撃者にもできることがあります

実況見分のときに証言する、というのもひとつですし、あとで事故現場に目撃情報を求める看板が立てられたさいに警察に連絡を入れる、という方法もあります。

被害者の方は、目撃者を必死で探しているケースもあるので、目撃情報を求める看板を見かけたら協力を申し出てみましょう。
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