空き巣の侵入方法から考える一戸建ての空き巣対策

「一戸建てはマンションなどに比べて空き巣の被害にあいやすい」と
言われています。

マンションには警備員がいたり、そもそも高層マンションなどには侵入が難しいという物理的な理由から、空き巣が侵入するためには様々なハードルがあります。

一方、一軒家には通常警備員がいませんし、一階〜3階建て程度のところが多いため、侵入のハードルもそこまで高くありません。


一軒家に住んでいる人たちは、マンションの他の住人や、警備員に防犯対策を任せることができません。

すべては自己責任なのです。
今回は、一戸建てに空き巣が侵入する方法と、空き巣対策について簡単に説明していきます。

基本的な空き巣対策の知識を身につけて、しっかりと防犯対策を行いましょう。


一戸建てに空き巣が侵入する方法とは?
一戸建てに空き巣が侵入する場合、どこから侵入を企てるかご存知でしょうか?
実は、50パーセント以上の確率で、空き巣は窓から侵入してきているのです。

@ 無施錠の窓
ドアの鍵はかけわすれたことはなくても、窓の鍵はかけるのを忘れていたことがある、という人も多いでしょう。

無施錠の窓がある一軒家を探して、そこから張り込んでいる空き巣も多いのです。

家から出るときは、ドアの施錠だけではなく、すべての窓を施錠することを心がけましょう。


A ガラス破り

ターゲットの家を決めた空き巣が、どうしてもその家に入りたいと考えた場合には、窓が施錠されていてもひるむことなく侵入してこようとします。

空き巣は「こじ破り」「打ち破り」など様々な手法を使って窓を割ろうとします。


窓を割られて侵入されないためには、窓の鍵を増やしておいたり、鍵のついている雨戸を取り付けておくなどの対策が必要です。また、手軽に行える防犯対策として、防犯用のフィルムを窓にはっておく、という方法もあります。


B 合い鍵

窓からの侵に比べて数は少ないですが、正面玄関の鍵を開けて侵入してくる空き巣もいます。

空き巣の中には、鍵をこっそりと手に入れて合鍵を作って侵入する輩もいるのです。「お財布に鍵を入れていて、財布ごと鍵を無くしてしまった」という場合、財布には免許証や保険証などが入っていますから、空き巣が財布を拾ったら住所と鍵を手に入れてしまい、いつでも入り放題になってしまうのです。

合鍵を空き巣に作られてしまわないために、親しくない人に鍵を渡さないこと、鍵をなくしてしまったらすぐに家の鍵をつけかえることをこころがけましょう。
一戸建ての空き巣対策とは?
つぎに、一戸建てに住む人が空き巣対策として心掛けておくべきことについて解説していきます。

@ 防犯カメラの設置

空き巣は人目があるときは侵入することを躊躇するものです。

同様に、防犯カメラが多数設置されている家は泥棒しようという気があまりおこりません。万が一空き巣に入られたとしても、防犯カメラの映像から犯人を捕まえることができる可能性もあります。

防犯カメラを選ぶ際は、夜間でもはっきりと映すことができるカメラを選びましょう。

A 死角を無くす

空き巣は、誰にも見られずに犯行を行いたいと考えています。

そのため、ブロック塀などで外界から遮断されている一戸建ては獲物として目を付けられやすいのです。逆に、外から様子が見通せるフェンスなどの場合、犯行が難しいと判断します。

ブロック塀などを無くし、犯行が行いやすい環境を排除しましょう。
また、死角になりやすい場所には、防犯砂利(歩くと音が出て、こっそり歩くことができない砂利)をまいておくなどの対策を行いましょう。


B センサーライトの設置

夜間、家で家族団らんしているときに、使っていない部屋から空き巣が侵入してくるケースも多々あります。

在宅中に空き巣に遭遇してしまったら、最悪、犯人が逆上し、暴力をふるわれたり、ケガをしてしまう可能性も考えられます。

空き巣と鉢合わせしてしまわないためにも、人の気配に反応してライトが光るセンサーライトを設置しておきましょう。夜間にセンサーライトが光ることで、空き巣はびっくりして慌てて逃げていくでしょう。

また、ライトが光ることで「誰か来たらしい」といち早く気が付くことができ犯罪を未然に防ぐことができます。


さいごに

今回は、一戸建ての空き巣対策について紹介してきました。

空き巣は、どんな人でも被害に合う可能性のある犯罪です。

鍵を二重につけておく」「防犯カメラを設置しておく」「センサーカメラを取り付ける」「窓に防犯フィルムを貼る」などの地道な対策をしておくことで、空き巣に「この家は防犯対策がしっかりしていそうだから、狙うのはやめておこう」と思わせることができます。


一戸建ての場合、マンションのように他の住人や警備員を頼ることができませんから、自分自身でしっかりと防犯対策を行っておく必要があるでしょう。



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