警察犬って何してるの?警察犬に向いている犬種と仕事内容とは
警察犬といえば、空港で麻薬を探している犬をイメージする人が多いかと思います。ですが、実際には警察犬は麻薬捜査以外にも様々な場面で活躍しています。
今回は警察犬の仕事内容や、警察犬に向いている犬種について簡単にご紹介していきます。警察犬についてもっと知りたい!という方はぜひチェックしてみてください。
警察犬の仕事の種類4つ
警察犬の仕事の種類はおおきく4つに分けられます。1 麻薬探知犬
空港の税関などにも麻薬探知犬は常駐していて、麻薬を国内に持ち込ませないように見張っています。麻薬の匂いを嗅ぎつけたらすぐに税関職員に報告するように訓練されています。
2 跡追及犬
犯人だけではなく、行方不明になった被害者の持ち物の匂いを嗅ぐことで、被害者をいち早く見つけ出す役割も担っています。
3 臭気選別犬
匂いが一致した場合、それは裁判でも利用することのできる立派な証拠となります。
4 威警犬
犬は犯罪者を威嚇するためにも利用できます。威警犬が警察と一緒にパトロールを行うことで、犯罪抑止にもつながるのです。
威警犬はまた、パトロール中に不審者を見つけたら、足に噛み付くなど、逮捕のための行動も起こすことができます。威警犬には、いるだけで威圧できるような大柄で強そうな犬が選ばれることが多いようです。
警察犬に向いている7つの犬種
つぎに、警察犬に向いている7つの犬種についてご紹介していきます。
1 ジャーマンシェパード
ジャーマンシェパードは、ドイツの牧羊犬で、軍用として改良された犬種です。
見た目の威圧感もあるので、威警犬としても活躍します。
2 ゴールデンレトリバー
そのため、鳥を狩る犬として高い能力を保持しています。
しつけやすい犬でもあるので、警察犬として重宝されています。
3 ドーベルマン
ドーベルマンは一見凶暴で怖そうですが、飼い主に忠実で従順なので、警察の訓練にも馴染みやすい犬種だといえます。
4 ラブラドールレトリバー
もともと鳥猟犬として撃たれた鳥を水中にまで取りに行くといったしつけをされることも多かった犬種で、しつけやすさも特徴のひとつです。
5 コリー
牧羊犬としての時代も長く、ラフコリーは羊を追っており、スムースコリーは家畜運搬を担当していた歴史もあります。
6 エアデールテリア
エアデールテリアは、カワウソを狩るために改良された犬種で、イギリスやドイツで警察犬として扱われた最初の犬だと言われています。
忍耐強く穏やかな性格で、状況を判断しながら動ける頭の良さも備えています。
7 ボクサー
ボクサーは、もともと熊やイノシシを狩る犬として活躍していました。
物覚えも良いため、警察犬としての厳しい訓練にも耐え抜ける知力を有しています。
警察犬が一人前になるまでのトレーニング
さいごに、警察犬が一人前になるまでにどういったトレーニングを積むのかを簡単にご説明します。
最初に血統を調べられ、警察犬として将来性のある犬が民間から購入されます。
選ばれた犬は、訓練所の入所し、三ヶ月のテスト期間を過ごします。
その間に担当者と仲良くなり、警察犬としての適正を判断されます。
警察犬として適正アリと判断されたのち、しつけを通して集中力を養います。
その後、6ヶ月にわたる服従訓練を行い、服従訓練に耐え抜いた犬は、さらに6ヶ月間の臭気選別訓練・追及訓練を受講します。
訓練を終えると、初級検定と上級検定を受け、特別上級検定に合格してはじめて現場に出ることが許されます。
現場で活躍するまで、平均して、訓練所入所から1年と6ヶ月はかかります。
現場に出てからも、日々訓練は怠りません。
現場に出ない日は、朝の6時には起床し、7時から10時30分までは訓練、11時に朝食、その後も休憩をはさみながら夜の8時まで訓練は続きます。
警察犬は、犯罪撲滅のために日夜訓練を欠かさないのです。
さいごに
今回は、警察犬の仕事内容と向いている犬種、また一人前の警察犬になるまでのトレーニングについてご紹介しました。本記事が警察犬についての理解を深めるきっかけになれば幸いです。
その他の関連する記事