3分で分かる日本の警察の歴史。始まりは町奉行?
『踊る大捜査線』や『相棒』など、ドラマでもおなじみの警察ですが、こんなに警察が身近な組織になったのはいつからでしょうか?
警察というと、いかにも近代的な組織に思われがちですが、実は、警察の前身は江戸時代までさかのぼります。
ですが、警察が最初から現在の警察組織であったわけではありません。
警察が現在のような形になるまでには紆余曲折がありました。
今回は、日本の警察の歴史について簡単にまとめてみました。
「警察っていつからあるの?」
「日本の警察、今と昔では何が違うの?」
など、警察の歴史について知りたい方はぜひチェックしてみてください。
現在では、多くの国は警察を有しています。
警察とは、「社会の治安を維持するための行政を行う」行政機関です。
警察には、社会の安全や社会秩序・治安を維持する役割が課されています。
警察の役割としては
こういった重要な責務を追った「警察」その前進は江戸時代までさかのぼります。
日本の警察の歴史は、古くは江戸時代に遡ります。
「町奉行」って聞いたことありませんか?
時代劇なんかで「お奉行様〜」と言われているアレですが、町奉行所というのは今でいう警察に相当する役所でした。
町奉行所に勤める人たちは現在の警察官にあたりますが、現在と比べて違うのはその人数です。
当時、江戸の人口は約100万人もいましたが、警察業務をになっていたのは30人ほど…これでは到底江戸の治安を維持することなんてできません。
ですから、他の人を雇い、町奉行(のちの警察)の末端業務を手伝わせていました。そこで雇われた人たちのことを「岡っ引き」と言います。
明治に入ると、藩の兵隊が治安維持にあたるようになりました。
このときは治安を維持しているのは兵隊、つまり軍隊であり、警察ではありませんでした。
近代警察ができたのは、1871年のことです。
薩摩藩出身の、川路利良が、海外で学んだフランスの警察にならった制度改革を提案し、現代の警察組織の基礎が築かれたのです。
そして、1874年に、首都警察として東京警視庁が設立されるに至りました。
警察組織が大きく変動を遂げるのは、第二次世界大戦の敗戦後です。
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)は、これまでの中央集権的な警察組織の撤廃を要求。
これにより、1948年に旧警察法が定められ、地方分権の色合いの強い国家地方警察と自治体警察の二本柱で運営が行われるようになりました。
また、それから数年経った1954年には、現在の警察法に改正されました。
これにより、現在の警察組織が、国家行政組織の警察庁と地方組織の警視庁・道府県警察に落ち着いたのです。
現在の警察組織は、警察法が改正された1954年にほぼできあがりました。
現在の警察は国の警察機関と都道府県の警察機関に分けることができます。
警察庁は、広域組織犯罪に対処するために、都道府県警察の指揮監督をするという役割があります。警察庁には、刑事局、生活安全局、など様々な組織があります。
そして、警察署の下部機構としては、降板や駐在所があります。
警視庁の長は警視総監、道府県警察の長は道府県警察本部長と呼ばれ、それぞれ警視庁および道府県警察本部の事務を統括しています。
日本の警察の歴史は古く、江戸時代からその前身となる「町奉行所」がありました。
紆余曲折を経て、現在の警察組織の在り方に落ち着いたのは、警察法が改正された1954年のことです。
過去には、町奉行所(警察)だけでは警察機能が果たせずに、民間人も警察の役割を助けていました(岡っ引き)。
現在では、警察内部に人を増やし、犯罪を予防したり取り締まったりするために、ベストと思われる組織構造に落ち着いています。
ですが、長い目で見た場合、これからも警察組織の構造や役割は変わっていくのでしょう。
警察は日本の治安維持・平和維持には欠かせない組織であることは間違いありません。ですが、警察内で出世するために、ポイント稼ぎが横行したり、また、不祥事を隠そうとする隠蔽体質が見え隠れしたりなど、現在の警察組織が完全であるとは言えない状態です。
これまでの歴史に学び、また諸外国の警察組織運営に学びつつ、今後日本の警察がよりよい方向に変わっていくことを期待したいと思います。
警察というと、いかにも近代的な組織に思われがちですが、実は、警察の前身は江戸時代までさかのぼります。
ですが、警察が最初から現在の警察組織であったわけではありません。
警察が現在のような形になるまでには紆余曲折がありました。
今回は、日本の警察の歴史について簡単にまとめてみました。
「警察っていつからあるの?」
「日本の警察、今と昔では何が違うの?」
など、警察の歴史について知りたい方はぜひチェックしてみてください。
警察とは?
警察とは、「社会の治安を維持するための行政を行う」行政機関です。
警察には、社会の安全や社会秩序・治安を維持する役割が課されています。
警察の役割としては
・犯罪の防止
・公序良俗の維持
などがあります。・公序良俗の維持
こういった重要な責務を追った「警察」その前進は江戸時代までさかのぼります。
日本の警察の歴史@日本で初めてできた警察とは?江戸時代
「町奉行」って聞いたことありませんか?
時代劇なんかで「お奉行様〜」と言われているアレですが、町奉行所というのは今でいう警察に相当する役所でした。
町奉行所に勤める人たちは現在の警察官にあたりますが、現在と比べて違うのはその人数です。
当時、江戸の人口は約100万人もいましたが、警察業務をになっていたのは30人ほど…これでは到底江戸の治安を維持することなんてできません。
ですから、他の人を雇い、町奉行(のちの警察)の末端業務を手伝わせていました。そこで雇われた人たちのことを「岡っ引き」と言います。
日本の警察の歴史 A 近代警察の始まり
このときは治安を維持しているのは兵隊、つまり軍隊であり、警察ではありませんでした。
近代警察ができたのは、1871年のことです。
薩摩藩出身の、川路利良が、海外で学んだフランスの警察にならった制度改革を提案し、現代の警察組織の基礎が築かれたのです。
そして、1874年に、首都警察として東京警視庁が設立されるに至りました。
日本の警察の歴史 B 第二次世界大戦後の警察組織
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)は、これまでの中央集権的な警察組織の撤廃を要求。
これにより、1948年に旧警察法が定められ、地方分権の色合いの強い国家地方警察と自治体警察の二本柱で運営が行われるようになりました。
また、それから数年経った1954年には、現在の警察法に改正されました。
これにより、現在の警察組織が、国家行政組織の警察庁と地方組織の警視庁・道府県警察に落ち着いたのです。
日本の警察の歴史 C 現在の警察組織
現在の警察は国の警察機関と都道府県の警察機関に分けることができます。
国の警察機関
現在日本では、国の警察機関として、内閣総理大臣の下に、国家公安委員会が置かれています。さらに、その下に警察庁が設けられています。警察庁は、広域組織犯罪に対処するために、都道府県警察の指揮監督をするという役割があります。警察庁には、刑事局、生活安全局、など様々な組織があります。
都道府県の警察組織
都道府県には、都道府県公安委員会が置かれており、都道府県警察の管理を行っています。都道府県警察には、警察本部のほか、警察署が置かれています。そして、警察署の下部機構としては、降板や駐在所があります。
警視庁の長は警視総監、道府県警察の長は道府県警察本部長と呼ばれ、それぞれ警視庁および道府県警察本部の事務を統括しています。
最後に
紆余曲折を経て、現在の警察組織の在り方に落ち着いたのは、警察法が改正された1954年のことです。
過去には、町奉行所(警察)だけでは警察機能が果たせずに、民間人も警察の役割を助けていました(岡っ引き)。
現在では、警察内部に人を増やし、犯罪を予防したり取り締まったりするために、ベストと思われる組織構造に落ち着いています。
ですが、長い目で見た場合、これからも警察組織の構造や役割は変わっていくのでしょう。
警察は日本の治安維持・平和維持には欠かせない組織であることは間違いありません。ですが、警察内で出世するために、ポイント稼ぎが横行したり、また、不祥事を隠そうとする隠蔽体質が見え隠れしたりなど、現在の警察組織が完全であるとは言えない状態です。
これまでの歴史に学び、また諸外国の警察組織運営に学びつつ、今後日本の警察がよりよい方向に変わっていくことを期待したいと思います。
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