盗聴器を種類別に解説!デジタル、アナログ式盗聴器などの特徴は?
盗聴について知らない人は多く、どのように盗聴が行われ、盗聴の危険がどれだけあるのか正しく認識している人は少ないと思います。
近年では、盗聴の手法も巧妙になり、使われる盗聴器の種類も増えています。
盗聴を予防するためには、どんな盗聴器が使われているのか知ることは大切です。
そこで、今回は盗聴器の種類にはどんな物があるのか、その種類ごとの特徴について解説をして、盗聴の予防に役立つ情報をご紹介したいと思います。
盗聴器の種類とその特徴
一口に盗聴器とは言っても様々な種類があります。
盗聴器の種類によって予防方法や発見方法も違うため、盗聴器の種類を知ることは大切です。
現在知られている盗聴器の種類として、6つの種類が存在します。
一番多く普及している盗聴器は、アナログ式盗聴器で、この盗聴器はアナログ波を発信するタイプの盗聴器です。
アナログ式盗聴器が盗聴に使われる頻度が高く、発見もそこまで難しくはありません。しかし、盗聴器の種類によっては、発見が困難な盗聴器もあります。
アナログ式盗聴器以外の、それぞれの盗聴器の特徴について紹介したいと思います。
デジタル式盗聴器とは、デジタル波を使用した盗聴器のことです。
デジタル式盗聴器には、携帯電話(フィーチャーフォンやスマートフォン)を改造して、携帯電話の電波を使用する盗聴器もあり、デジタル盗聴器が仕掛けられると、どこからでも盗聴した音声を聞くことができます。
従来のアナログ式盗聴器は、電波を受信できる有効範囲が50m〜100mと比較的狭い範囲でしか盗聴した音声を聞くことができませんでした。
しかし、デジタル式盗聴器は携帯電話を改造している物が多いため、携帯の電波が届く場所ならどこからでも盗聴した音声を聞くことができます。
また、デジタル波は高度に暗号化されているため、広帯域受信機などの盗聴器発見器を使って電波を検知することはできても、その内容を確認することができません。
そのため、デジタル波が発信されていても、盗聴電波かどうか確かめることが出来ないのです。
録音式盗聴器は、アナログ式盗聴器の次に多く普及している盗聴器です。
録音式盗聴器とは、ボイスレコーダーのことで、普通の家電量販店でも安い物なら2000円ぐらいから購入することができます。
電波式の盗聴器と録音式盗聴器の大きな違いは、録音式盗聴器には受信機が必要ない点です。
録音式盗聴器は電波を発信するタイプの盗聴器とは違い、受信機が必要ないので広帯域受信機などの電波を検知するタイプの盗聴器発見器では見つけることができません。
そのため、録音式盗聴器を見つけるためには、広帯域受信機以外の盗聴器発見器が必要となります。
有線式盗聴器とは、マイク本体と接続した録音機と考えてもらうとわかりやすいと思います。
ピンマイクなどを延長コードと接続して、録音機(スピーカー等)につなぎ、隣の部屋や少し離れた場所から、盗聴を行う方法です。
また、コンクリートマイクなど高性能なマイクを使用すれば、少々の壁の厚さなら問題なく盗聴できてしまうなど、発見や予防が大変むずかしい盗聴器です。
リモコン式盗聴器とは、アナログ式盗聴器をリモコンでONとOFFの切り替えができる盗聴器のことです。
この盗聴器はテレビの電源をリモコンで操作するように、リモコンを操作することで、盗聴器の電源をつけたり消したりすることができます。
そのため、盗聴器の電源が入っている状態で盗聴電波が発信されていれば、広帯域受信機を使って発見することもできますが、盗聴器の電源が入っていない状態では、盗聴電波も発信されないため、広帯域受信機を使って発見することができません。
このリモコン式盗聴器を見つけようとしたら、盗聴器が電波を発信しているタイミングを調べる必要があるため、盗聴器の電波を発信する時間帯を調べるのに時間がかかります。
偽装式盗聴器とは、見た目が盗聴器とはわからないように、他の物に偽装された盗聴器のことです。
例えば、ペン型の偽装式盗聴器なら、盗聴ターゲットの持ち物の中やオフィスのデスクの上に置かれていたとしても、見た目はペンなので怪しまれることはありません。
偽装式盗聴器には様々なタイプが存在しており、ペン型のほかにコンセントタップ型、電卓型などの偽装式盗聴器が存在します。
盗聴器の種類について6つの盗聴器をご紹介しました。
これらの盗聴器が自宅や会社のオフィスに仕掛けられていたとして、盗聴器を発見するには、それぞれの盗聴器に対応した方法で探す必要があります。
一般的な盗聴器の発見方法として、広帯域受信機を使って、盗聴器が発信する電波を傍受するという方法があります。
しかし、この方法では、リモコン式盗聴器や偽装式盗聴器を見つけることはできません。
リモコン式盗聴器や偽装式盗聴器を見つけるためには、高性能発見器などの特殊な機材が必要となります。
こうした特殊な機材は、一般の人には扱いが難しかったり、盗聴器発見業者でも一部の業者しか所有していません。
そのため、盗聴器の種類によって別の発見方法が可能な業者を探し、発見できる盗聴器の種類にはどれがあるのか、業者に確認を取ってから盗聴器の発見調査を依頼する必要があります。
盗聴を心配される方は、盗聴器の種類とその特徴、そして盗聴器発見業者が所有する機材に注意して、盗聴器発見調査の依頼から予防方法を検討するようにしてください。